子供に対する断り言葉
達人の会話術

シチュエーション・相手別に言葉のレパートリーがあってこそ成り立つ会話術

− 躾 − 子供に対する「NO」「拒否」

子供に対する「NO」「拒否」の鉄則

ある育児書の中に、「小学校低学年までの子供は、未だ人間ではない」という言葉があります。
『人の外見をしてはいるものの、大人の考え方や価値観を理解する事は困難。社会性を持った動物としての人間には程遠い生き物として扱う意識を持ちなさい。そうしないと感情に任せた暴力をふるってしまう』と、親を戒める言葉です。
社会性を身に付けるために行われるのが 『躾』 と呼ばれるもので、唐突で多岐に渡る子供の欲求や要求を撥ね付ける事で、人間社会のルールを教えていくものです。

 一貫性

一面的で硬直的な価値観だけを刷り込む事の弊害はありますが、それに数段増して大切な要素が、一貫性を保つ事です。(小さな子供には特に重要)
「一旦NOが表明されれば決して撤回される事がない」「昨日ダメなら今日もダメ」「お父さんがダメと言えばお母さんも」・・など、まずは交渉の余地が無い『NO』が存在する事を教えないといけないとされます。

 シンプル

簡単な理由を一つ示し、こねくり回さない簡明さこそが、NOを浸透させる近道とされています。

 愛情

「全てのNOはあなたのため」「真っ当な大人になるための訓練」と考え、思い通りにいかない怒りに共感を示して配慮しつつも、ぶれない基準を示し続ける事が信頼感を育てるとされます。

 手本

嘘を付く事にNOと言うなら子供との約束は必ず守る。他人をからかう事にNOと言うなら子供をけなさない。弱気な態度にNOを言うなら子供の前で弱音を吐かない・・など、言動の一貫性を身を以って示す必要があります。

子供に対する断り言葉

「ダメなものはダメ」
何に対しても理由を説明して納得させないといけない訳ではなく、安全などに関する原理原則を理由の説明がないまま受け入れさせる事も大切です。不満を抱えたまま、説明がないままに受け入れないといけない事柄がある事を理解させる練習にもなります。
「ダメだ。バカになるからゲームは買わない」
皆が持っているものを敢えて与えない際は、相手のためを思っての理由がある事を付け足します。
「ダメだ。君がやった事の責任は全て私に降りかかる仕組みになっている」
それまでの許容範囲を逸脱した行為を取ろうとする子供、権利を主張する子供には、責任と義務の存在を付け足します。
「ダメだ。私は君の親であって、君の召使いじゃない」
どこに線を引いていいのかが分からず、子供の要求は底なしにエスカレートしていきます。ある程度成長した子供には、決定権が誰にあるのかを再確認させる言葉を付け足します。
「ダメだ。私にも自分の時間が必要だ」
いつまでも子供の依存を受け入れる便利な存在ではない事を理解させて自立を促し、親である前に一人の人間としての自分を認めさせる言葉を付け足します。
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