家族で投げ掛け合う褒め言葉リスト
「子育て=アメとムチの使い分け」とされます。
厳しすぎたり甘すぎたりと、どちらかに偏り過ぎた子育ては、健全な社会性を身に付ける上では害が多く、意図せぬハンディキャップを持たせた状態で子供を社会に送り出してしまう事になるとされています。
深い愛情によって厳しい言葉を投げ掛けるべき時があれば、共感や賞賛の気持ちを伝えるべき時もあります。
小さな子供への褒め言葉
- 「すごいね」「やったね」
- それと気付かず感じているであろう誇らしい気持ちに対し、共感を示して強化する事で成功体験の積み重なりを実感させる事になります。
- 「頑張れば何でもできる事が分かったね」
- いらだち、くじけそうになる気持ちを励まして成功に導き、諦めない事や努力を重ねる事の大切さを伝えます。
- 「何でもできる」「何にでもなれるよ」
- 現実は社会生活の中で自分で見つけていきます。自分の中に大きな可能性が備わっている事を実感させる事で物事への意欲の喚起を促します。
- 「ママすごく嬉しい」
- 自分の行為を喜んでくれる人の存在確認は、基本的な部分で折れる事がない信頼感を生み出します。
成長段階での褒め言葉
- 「有難う。助かったよ」「あなたのお陰で楽ができた」
- 自己の貢献やそれを感謝してくれる人がいる事を感じる事で、主体性・積極性を強化します。
- 「失敗してもいい。投げ出さなかったキミを誇りに思う」
- 努力の過程を称えて人に感動を与えた自分を実感できる事は、自分の存在を意味あるものとして強く認識させます。
- 「君が生まれてきてくれて良かった」
- 何事に対しても疑問や不安を抱く時期が来ます。そんな時には自分の存在を全面的に嬉しく感じている人がいる事に救われます。
- 「隣のおばさんが褒めてたよ」「先生が褒めてたぞ」
- 照れが入り込み易い家族間では第三者の言葉が大きな意味を持ちます。
- 「信用している」
- 抑止力として強く働きます。
夫婦間での褒め言葉
- 「有難う。本当に助かっている」
- 相手のとっての自分の存在の不可欠さを強く感じさせる言葉は、安心感や信頼感の再認識をもたらします。
- 「変わらないね」
- 特に女性に場合は次第に衰える容姿への不安が付きまといます。余りに変わり果てた姿であれば逆効果ですが、変わらない自分を確認できる事は気持ちが良いものです。また、容姿のみならず、「好きになった頃のままでいてくれて有難う」のメッセージは、無条件に嬉しいものです。
- 「頑張ってるね」「勉強熱心だね」
- お互いが取り組んでいる課題への関心を示し、それに取り組む姿勢を称える行為は絶対的な安心感をもたらします。
高齢者への褒め言葉
- 「長生きしてくれないと困る」
- 歳を取れば死を意識せざるを得なくなります。孤独や不安を感じやすい高齢者に対し、生き続ける事が他人のためになる事を感じさせる言葉は、意欲・活力を生み出します。
- 「あなたの子供で良かった」「あなたの孫でよかった」
- 人間が最終的に願うことは残していく者に対する様々な思いです。自分の人生を肯定される言葉はこの上ない喜びをもたらします
- 「楽しい」「嬉しい」「面白い」
- 世代ギャップを意識するのは若年者側だけではありません。自分の存在をありがたがってくれる人が存在する事を意識する事が孤独感を遠ざける事につながります。
|
|