顔を上げて発する声と視線の置き場所
- 相手に顔を向けずに下を向いたまま声を発しない
- 下を向いたまま声を出すくらいなら何も言わない方がまし
- 対面の際は眉間の辺りを見ながら声を出す
- 去っていく相手へ声を掛ける際は必ず相手の背中に向けて声を発する
言葉を発する際の顔や視線を向ける方向に関する会話術です。
会話上の重要技術として、声を発する際にどこに視線を向けながら声を出すのかがよいかを説く達人達がかなりの数に及びます。
相手と相対する際は、下を向いたままの状態で口を開く事は厳禁とし、眉間あたりを見るのが一番良い印象を与えるとされています。
視線を向けてくれないのに口を開く行為は、まず間違いなく不遜な印象を与え、余程忙しいのでなければ、(視線を上げる事が出来ない程の忙しさは通常ほとんどあり得ません)
「あなたの話は聞く価値がない」「あなたは重要人物ではない」「嫌々声を発している」というメッセージとなって届いてしまいます。
棚の陳列をしながら「ありがとうございました」の声を掛けるコンビニの店員を見掛けますが、恐らく良い印象は与えていないはずです。
相手の目を見ながら話す事が良いことであると信じられがちですが、相手の目を見つめる『直視行為』は、強い興味や関心を意味すると同時に、強い自己主張の持ち主である事を印象付けます。
意識的な自己演出の業として時宜に応じて視線を使い分ける事は必要ですが、相手の目を見続ける事は基本的には推奨されていません。
視線の中に柔らかさや安心感、相手への関心を印象付けるためには、眉間やアゴの辺りに視線を送り、時折視線を外す事が一番良いものとされています。
当然ながら、首・喉は真っ直ぐに伸びているため、声がこもった音色を持たずに明るさや軽快さを印象付けます。
視線を伴う説明
- 何かしらの説明や案内をする際には自分の視線を対象物に向ける
- 丁寧で優しい印象を与えるため、受付業務を行う女性に特にお勧めとされる技術
- 言葉だけではなく身振りや仕草を伴わせる事によって、返って素早い理解を引き出す事につながる
些細なものですが、やっている人とそうでない人では、人に与える印象や会話効率に差が出る会話術です。
会話に伴う視線には、「ここをご覧下さい」「あそこを見て頂けませんか」というメッセージが込められ、意識しなくとも自然に相手には伝わります。
そんな行為を自然に行う人とに相対すると、分かり易いと同時に誠実かつ優しげで相手の立場になって考える事ができる人である印象を抱きやすくなります。
言葉だけではなく視線をプラスする事で相手の視線を導く会話上の習慣は、社会一般的に柔らかさや優しさ、丁寧さを求められる事が多い女性にとって有用なものです。
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