結婚生活・夫婦生活の技を紹介
夫婦生活継続の技術
『いつか必ず別れよう』と、考えながら結婚する人などはいません。
好きな人と一緒に居られる嬉しさや、バラ色の将来を夢見つつ、気恥ずかしい結婚披露宴に耐えます。
しかし、結婚前には全く予測できなかった、相手や自分の心境の変化。見極められていなかった受け入れ難い要素、取り巻く環境の急激な変化など、結婚生活の中で何かが変わってしい、最終的な行き着く先に離婚が待っています。
年間離婚件数は約25万件にのぼり、およそ2分に1組の割合で離婚が成立している事になります。
世間体や親の気持ちを気にかけて、我慢ばかりの結婚生活を続けるよりも、スッパリと関係を断ち切って自分の人生を取り戻す事に価値を置く人が増えた結果ですが、余りにも簡単に離婚を選択する人が増えているのも事実です。
離婚経験者の多くは、
「結婚の数倍のエネルギーが必要」「非生産的で空しかった」など、離婚それ自体にまつわる感想を述べると同時に、
「もう少し会話をしていれば」「もう少し工夫していれば」「我慢が足りなかった」など、夫婦の危機を乗り越える工夫や努力不足があった事を嘆きます。
書籍やネット、自分の経験や他人の教訓話から学ぶ事ができる、夫婦生活継続のための知恵を発信。
夫婦円満の障害
夫婦仲が良ければ離婚は有り得ません。(借金対策の偽装離婚は別です)
『赤の他人同士が築く最も濃密な人間関係』と言われる夫婦関係は、所詮は他人同士なのですから、いつまでも上手くいく事の方がおかしいくらいです。
夫婦仲が悪くなり、夫婦関係が危機を迎えるおおよその理由は以下のものです。
- 浮気・不倫
- 妊娠や出産、恋愛への憧れ、ふとしたきっかけ、昔の恋人との再会などを契機に始まります。現在の生活に対する不満の有無やその大きさがカギとなります。
- 暴力・DV
- たとえ夫婦間であっても、直接的な力を以ってして相手を従えようとする事は犯罪行為にあたります。言葉や態度によって受けた精神的苦痛を証明する事は難しいですが、ほぼ全ての人が納得してくれる離婚原因となります。
- 子育て
- 自分の分身である子供に与えるもの(物・教育・躾)は、親の価値観が色濃く反映されます。「他は我慢できるけど、子供の事は譲れない」人が数多く存在します。
- お金
- お金に対する姿勢や感覚は人それぞれで、不安を嫌い将来を見据える人と、楽天的で今を楽しみたい人では、お金に対する感覚はガラリと変わります。結婚生活の基礎となるお金を巡るトラブルは、決定的な結果をもたらします。
- 家
- 自由な個人同士の結び付きである結婚ですが、お互いが人物的な背景・しがらみを抱えています。パートナーとの関係を続けていくためには、その親兄弟・親戚との付き合いが付いてきます。
「なんでそんな事」「なんでそこまで」といった、家の間でのカルチャーショックは、序々に結婚生活を蝕みます。
- 病気
- パートナーが病気を患えばそれを支えるのが通常期待される役目ですが、先が見えない病気や将来の生活を考える事は、悲観的な人にとっては致命的となる場合もあります。
- セックスレス
- 男と女の感覚の違い、個人間での性欲の強弱、セックスに対する考え方、夫婦生活に求めるものの違いなど、「当たり前」と「当たり前じゃない」がぶつかれば、その後の結婚生活を深く考えざるを得なくなります。
夫婦円満の鉄則
他人同士が、人生の中で最も濃密に関係し合うものが夫婦関係、結婚生活です。
1年、2年・・10年と年月を重ねれば、言葉にせずとも、意識をせずとも分かり合う部分ができてきます。
反対に、年月を重ね、その後も更に一緒にいようと思うならば、意識的にやらなければいけない事も増えてきます。
「分かったつもり」「信頼されてるつもり」でも、自分も変わり、相手も変わります。相手の変化を嘆くよりも、相手の変化を修正させ、あるいは自らも変化対応して事こそが結婚生活を継続していく上では大切になります。
新鮮な関係でいるため、本当に理解し合った関係でいるため、意識的にやらなければいけないものが以下の3つです。
- 会話
- 「言わなくても判る」「今さら」と、会話をしない事は結婚生活最大の障害となります。
会話の中で相手の今現在の想いや悩みを把握し、自分の想いを伝える事を繰り返していくのが夫婦間の会話です。
会話が無くなれば、相手の想いに対する勝手な想像だけを頼りに自分の行動を選択する事になります。
- 時間・空間の共有
- 同じ時間を同じ場所で過ごす事は、お互いの存在に安心感を得るためには不可欠です。単身赴任などを理由に顔を会わさない事に慣れてしまうと、想像・妄想・不安・不信が膨らんでいきます。
- 線引き
- 近い関係であればこそ必要な距離があります。人間同士が長く付き合っていくためには、「踏み込まない」「越えてはいけない」一線があります。
相手を気遣い、お互いを尊重し合う意識がなければ夫婦関係は上手いくはずがありません。
|