セックスレスを受け入れる
セックスレスを受け入れるために必要なもの=会話
『セックスが無ければ生きていけない』人は、それほど多くはないはずです。最初は苦しいかもしれませんが、何事も慣れてしまうのが人間です。
気持ちの整理が出来さえすれば、「私は一体何を悩んでいたのだろう?」となってきます。
嫌がる相手を無理やり応じさせても全く楽しめない上に、拒否される側の心に中に深く根付いている、「もう自分には愛情を持っていないのでは?」という想いを更に強化してしまうだけです。
気持ちを整理して結婚生活を継続していくために唯一必要なものは会話です。
拒否する側にはそれ相応の理由があり、たとえ受け入れ難いものであっても、拒否する側にとっては立派な理由です。
その理由を知らずして気持ちの整理をする事はできませんし、何らかの対策を打つ事もできません。
同時に何故自分にとって必要であるかを伝える必要があります。
- 性欲を満たす事が自分にとって大切な要素である事
- セックスレスが自分が想い描く仲の良い夫婦像にそぐわない事
- 二人の将来を考えれば無くてはならないものと考えている事
- 若々しい肉体や気持ちでいるために必要と考えている事
拒否する側にとっては理解できない想いであっても、それを求める人にとっては立派な理由です。
一定の社会的責任を果たしている大人が、頭や心の中に持っているものを批判されるいわれはありません。
「プライドが邪魔をする」「恥を忍べない」「今まで口にした事がない」など、いざ自分の想いを口にする事には大きな勇気が必要です。
その勇気が出せないのなら、納得して、気持ちを整理して結婚生活を続けていく事を諦めるしかありません。
残念ながら、プスプスと心の中に残るマイナス感情を抱え続けるしかなくなってしまいます。
気持ちを整理して前向きに結婚生活を続けていくには、
「やるだけやった」「言いたい事は全て言った」と、自分を納得させ得る状態を作り上げる必要があります。
(相手にゲタを預けた、晴れやかでスッキリした心境の事です)
会話の心得
- 気恥ずかしさから茶化した話し方をしがちですが、自分が納得するためには、真剣な表情で話す事が不可欠
- 入れ込まず、自分の要求を通そうとは考えず、事実の確認(拒否の理由)と事実の伝達(自分の想い)に留める
- 結婚生活の継続を前提に置き、「お互いの将来のため」のスタンスを保つ
離婚や冷え切ったままの結婚生活の継続を避けるための会話であるため、特に冷静さを保つ意識が大切になります。
しかし、話しの場にさえついてくれないなど、人の真剣な気持ちに真剣に応えてくれないようでは、離婚を考えるべきかもしれません。
安易なセックスレス解消法を避ける
夫婦だからこそ話し難い話題があります。
身体的な障害(ED・更年期障害による痛みetc)を口にしたくない人、ストレスに負けそうになっている自分を見せたくない人、相手を傷つけたくない人・・など、本来は全てを見せ合って助け合っていくべきものが結婚生活であって、その事が充分に分かっていながらも、夫婦だからこそ口にできない事柄があります。
少なくとも結婚生活を続けているからには、相手に対する気遣いは少なからず残っています。
セックスレスに関し、相手の想いに応えて上げられない自分を責めている人は相当数に上ります。
そんな人に対して、安易で見え透いた解消策を取っても、かえって自分を責めるか、余計に気持ちが萎えてしまう結果を招きます。
ネットや書籍に溢れるセックスレス解消策は概ね以下のものです。
- イメージチェンジする・外見をケアする
- 『ヘアカットやカラーリングの変更』『メイクや服装の変更』『悩殺的な下着を着用』など、マンネリに陥ってしまった夫婦関係に新しい変化を取り入れる事で自分に対する興味を喚起しようとするもの。
分かり易く、伝わり易いアピールとなり、可愛さや、けなげさを感じさせるものですが、けなげさ故に相手の心理的負担が大きくなる事が考えられます。
- ムードをつくる・場所を変える
- 『アロマオイルを焚く』『寝室の照明やインテリアを工夫』『旅行に行く』『ホテルに行く』など、マンネリで変化の少ない環境を変える工夫。
「住宅事情のために二人だけのリラックスした場を設ける事ができなくなり、いつのころからかセックスレスになった」パターンには有効と考えられますが、心の中に抱えている何かが原因である場合は、かえって重荷になるだけです。
- スキンシップを増やす
- 『日常の生活の中での肌が触れ合う機会を多くする』 → 『抵抗感が薄れる』『触覚が性欲を喚起する』 → 『性交』という組み立てです。
相手がセックスを拒む程度や理由によっては全くの逆効果をもたらし、返って傷つく反応をその場で示されてしまいます。
- 褒める
- 『外堀を埋めて夫婦の体質を改善する』といった感があるものです。
思った事を何でも口にする事は大切ですが、「けなし」「悪口」とも取れる事を言わ続ければ、セックスの対象として見る事ができなくなるのが人情です。
時間を掛けてゆっくりと取り組む気持ちがあるのであれば、結婚生活全体に好影響を与えてくれるものとなります。
- 恋愛ドラマを観せる
- 安易な方法の代表的なものです。
恋愛ドラマを観たからといって、「昔に戻って・・」「昔を取り戻して・・」「昔のように・・」とはなりません。
何気なく自然な雰囲気の中で観るならいいのですが、「昔はこうだったね」「思い出すよな」などといった、あからさまなアピールには癖壁とするものです。
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